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顰蹙考察其の弐 BC島はシチリア島か?

今回はジョーの故郷、BC島についての考察です。 さっさと結論を言ってしまうと、BC島はあくまでBC島で、シチリア島ではないと思うんです。 設定にシシリー島出身とあるので、そのままでいいじゃないかとも思うのですが、そこを敢えて捏ね回してみます。 まず、作品中でシシリーまたはシチリアという現実の地名を使わなかったことについて。 これまでにも多方面から様々な見解が出ているようですが、マイナスイメージで描くので実...

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torta di riso

ジョーは、見たこともない食べ物を前に、声を失った。 一体これは何だ。 何かを包んでいる、大きな木の葉がいくつも盛られた皿が前の前にある。テーブルを挟んだ向こう側には、南部博士がいる。 夏の終わり、ジョーは自分の知らぬ間に故郷を離れ、病院で目を覚ましたとき、初めて目に入った人間が彼だった。以来、ジョーは南部の庇護下にある。 南部は見上げるほどの長身だが、痩躯に明るい色のスーツを纏う姿はスマートでこ...

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故郷の酒

「ジョー、何見てるんじゃい?」 店内用のカートに食糧を満載した竜が、ジョーの視線の先を、顎に手をあてて一点を見つめるジョーの視線の先を見た。 そこには、葡萄酒の瓶が整然と並んでいる。竜の顔が険しくなる。 「酒なんか持ち込んだら博士から大目玉喰らうぞい」 俺の国の法律ではもう飲んでもいいんだぜ、とだいぶ前にジョーが得意気に言っていたことを竜は覚えていた。しかし、今彼らが暮らしているユートランド界隈では、...

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試飲会

「なんか、変わった味だな」カウンターに座った彼は、マグカップを手にしたまま、年齢に似合わない渋い声で呟いた。「あら、美味しくなかったかしら」それなら折角仕入れたこのコーヒーはお店に出せなくなってしまう。大損害だわ。仕入れ値だって高かったのよ。「いや、旨いぜ。それに、良い香りだ。だけどよ、コーヒーらしくねえって言うか」そう言って、彼はマグカップを揺らす。「なんちゅうか、サッパリしてる、って言うんかい...

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十五歳 Vol.9

「我々の関係を聞かれた?」部屋に戻ったジョーは南部に、ロビーでの不愉快な会話のことを報告した。「全く失礼な連中だぜ」ジョーは少女たちの言動に本気で腹を立てていた。南部は、腹は立たなかったものの、別の気がかりがあった。もしかして彼女たちは、ジョーのことを探っているのではあるまいか。書類上、ジョージ・アサクラはすでにこの世にいないことになっている。書類の手続きに抜かりはなかったし、墓も作ってある。だが...

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