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龍の河 第一話

唐突ですが、王家の紋章のミュージカルがあまりにアレだったので、つい二次創作を書きたくなりました。王家の紋章―黄河編(^^;原作の古代世界漫遊も、まさかここまでは!?

どうやってキャロルを黄河まで来させるか、ですが。
アイシスからご招待の粘土版レター(罠ですね)が届く→キャロルはアイシスの子供の顔を見ようと、メンフィスの反対を押しきってバビロニアへ向かう→イズミル王子も追っかけて来るが、その動きをなぜかメディア王国に察知され追跡される→王子がキャロルを捉えるが、二人ともメディア王国に拉致され、都のエクバタナへ→キャロルの機知でエクバタナから脱出するもイズミル王子の傷が悪化→痛み止めを求めて東へ→いつの間にかタクラマカン砂漠をさ迷う…

そんな展開があったということで(^^;
んなのイチイチ書いてられませんて。原作並の大長編になっちゃいますよ。
アイシスの罠?知りませんそんなの。アイシス、バビロンで青筋たてて怒ってるかもしれませんけど。
メンフィス?テーベで「うぬ~」とか言ってるんじゃないですかあ?


ということで、いきなりタクラマカン砂漠~

ここは、どこなのだろう?
満天の星空を見上げながら、キャロルは呟いた。
傍らには、眠る男を載せた一頭の駱駝。東の地に咲く芥子の花より精製された薬で痛みから解放された男は、深い眠りへとおちている。
この時代の技術では癒せない傷を負った彼の苦痛だけでも和らげようと、痛み止めになる薬を求めて東の地にやって来たのだった。目的のものは得られたものの、方向を見失い、果てしない砂漠をさ迷っている。水は僅かしか残っていない。
メンフィス、怒っているだろうなあ。
キャロルは、遠くエジプトにいる良人の秀麗な顔を思い浮かべた。
見上げる星空も、エジプトとは違っている。
東の空が白んでくる。じきに太陽はさ迷う旅人たちを容赦なく照りつけてくるだろう。キャロルの顔が曇った、そのとき。
「姫さまあ~、ナイルの姫さま~」
若い男の声がした。前方を行く従者ルカの声だ。
「どうしたのです?」
「湖です!大きな湖が!」
ルカの声が心なしか弾んでいる。砂漠の湖。それは近くに人家があることを意味するのだ。
朝日を浴びて水面が煌めく。湖の縁に沿って視線を動かすと、やがて目は人工の建築物を捉えた。かなり大きな街のようである。キャロルとルカはイズミルを載せた駱駝を曳きながら街へ向かった。

街の入り口に近づくと、向こうでも見張っていたのだろう、人が寄ってきた。
集まった人間たちを見て、キャロルは驚いた。自分のような、金髪に白い肌をした人間が、すくなからずいるのだ。
集まった人間の代表らしき男が口を開いた。この男も、赤みがかった髪の色をしている。
「変わった格好をしているが、どこのオアシスの者か」
向こうも、キャロルたちを見て、自分たちの同類だと思ったのだろう。一緒にいるルカも、エジプト人にしては(実際は違うのだが)髪も肌も明るい色をしているのだ。
どう答えようか。一瞬、キャロルは迷った。まさかエジプトから来たと言うわけにもいくまい。信じてもらえないに決まっている。
「メディア王国の方から参りましたが道に迷ってしまったのです」
全くの嘘というわけではない。
そんな遠いところから、と人々がざわめく。メディアとは交流があるらしい。エジプトっていったらどうなるかな、と思ったキャロルだったが、もちろん実行はしない。
「ここは、どこなのですか?」
「クロライナだ」
始めに会話した男が答える
「クロライナ…?聞いたことがある…」
考古学全般興味のあるキャロルであるが、この地域にはあまり詳しくないのだ。

怪我人がいることを伝えると、男は家まで案内してくれた。
イズミルを駱駝から降ろし、寝台に横たえると、ヴェールを被った長い金髪の女性が入ってきた。彼女がが頭に鳥の羽を飾っているのを見て、キャロルは小さく、あ、と叫んだ。
「楼蘭だわ!ヘディンの本に出ていた楼蘭王国よ。するとあの湖はロプノール、さ迷える湖!」


続くかどうかはわかりません。
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